8月11日から22日にかけて、福島大学が海外提携大学からの短期留学生を受け入れる「Fukushima Ambassadors Program(FAP)」が行われ、大学間連携事業としてプログラムの一部を共同実施しました。
8月18日は、会津方面での視察・体験学習として、東日本大震災の仮設住宅施設の見学と会津漆器の作成を行いました。これは、会津大学短期大学部との共同企画によるものです。
特に漆塗りの体験では、漆の歴史や地域に根付く工芸について学びながら、実際に自分の手で絵付けをしました。初めのうちは、細い筆でお椀の側面に模様を描くのに苦労していましたが、慣れてくるとさまざまな色を使ったり、大胆な柄を加えたり、楽しんでいた様子。また、産業情報学科の日本人学生との交流も行い、短い時間ではありましたが、異文化交流を体感することができました。
19日から20日にかけては、浜通りを中心に、震災後の復興の現状を視察。この2日間は、東日本国際大学に在学する留学生も参加し、教職員も含めると7カ国からの参加者が集う、バラエティに富んだプログラムとなりました。参加者からは、「この2日間でたくさんの国の友だちができた。今度は自分の国にもぜひ遊びに来てほしい」という名残惜しい声が聞かれました。
今回、海外からの留学生とともにプログラムに参加することで、日本で学ぶ学生たちも視野を広げ、自分たちの住む福島を再認識する良い機会となりました。復興の現状だけではなく、福島で長く継承されている独自の文化も再発見し、今後の学びの意欲につながることを期待しています。
【日程】:平成26年8月11日(月)~22日(金)(共同企画は18日、19日、20日)
【会場】:会津若松市内、川内村、いわき市内
【参加者】:河北大学、コロラド州立大学、サンフランシスコ州立大学、ルール大学 短期留学生・教職員 計17人
会津大学短期大学部、東日本国際大学、福島大学 学生・教職員 3日間延べ47人