福島県内の高等教育機関に所属する教職員を対象に、発達障がいについて知る教職協働セミナーを開催しました。近年、高等教育機関では、発達障がいのある学生の数が増加しており、その支援が急務となっています。そのため、発達障がいの基礎知識と、障害のある学生が直面する状況を理解し、大学が果たすべき役割について考える機会として、発達障がいの専門医で教員でもある福島学院大学・星野仁彦(よしひこ)副学長に、詳しい講話をいただきました。
発達障がいと一口に言っても、LDやADHD、アスペルガー症候群など、さまざまあり、個人によっても違いがあります。本人がどのような状況にあり、どんなことに困っているのかを丁寧に聞くことが大切、と星野先生はおっしゃいます。また、一人でも良いので、専門家を支援体制の中に含めることも重要だそうです。
参加した方からは、普段の業務の中で抱える悩みや、これから支援体制を整える上での疑問など、多くの質問が投げかけられました。また、1日だけではなく、年に何回かに分けて、もっと深く学ぶ機会がほしい、といった声も寄せられました。
障がいのある学生への支援は、一つの大学だけではなく、さまざまな機関がもつノウハウを共有することで、前に進むこともあります。連携のメリットを生かして、今後も、教職協働のより良い形を目指していきます。
【日時】平成26年12月18日15:00~17:00
【会場】福島学院大学 駅前キャンパス
【参加者】教職員16人(会津大学、福島大学)