日本の伝統的な木材加工品の一つである割箸。
ところが、国産割箸が今、危機的な状況にあります。輸入した割箸にシェアを奪われ続け、もはや国内で割箸を作る業者も指折り数えるばかりとなりました。
特に「会津高原 森林の楽校」でも追跡をしている間伐材割箸については、東北地方にある3つの製造拠点のすべてが福島県にあります。
さて、その3つのメーカーのうち高級割箸を製造するべく新規で業界に飛び込んだ株式会社磐城高箸において、どのような苦労を経て割箸が作られているのか、またいわゆるIターンで創業をした社長はどのような熱意、意気込み、思い入れでいわきの地で割箸を作り始めたのか、ということを学ぶ機会として、同社の工場を見学させていただきました。
数多くの作業体験を伴いながら、実際に一膳の割箸が出来上がるまでの工程を丁寧に確認することができました。
【日程】:平成26年10月18日(土)
【訪問先】:株式会社磐城高箸
【参加者】:学生14名、教職員4名(福島大学、福島工業高等専門学校)
まずは福島高専で行った交流会で、福島大学と福島高専の学生さんの間で自己紹介 |
晴天の河原に面した工場に漂う木の燃える匂いの正体が気になりつつも、屋外でまず玉切りの説明 |
丸太割り体験で、手斧を叩くハンマーの音の違いに注意しながら作業 |
最後に焼印を入れて、マイ割箸の完成 (お土産として頂戴しました) |
横切り後の木の板を手に説明中の高橋社長 |
お疲れさまでした |
なお、この企画は福島工業高等専門学校コミュニケーション情報学科の芥川研究室の学生さんが、当日昼の交流会など、全体の行程を検討・設計しました。
参考:会津高原 森林の楽校2014を開催しました(14/09/17)